インフルエンザの症状と原因
インフルエンザは、空気中に飛び散ったインフルエンザウイルスを鼻や口から体内に取り込むことや、手や指についたウイルスを触ることで発症します。
主な症状には、以下のようなものが挙げられます。
関節痛や筋肉痛、頭痛、38度以上の高熱、食欲不振、
胃痛、嘔吐、吐き気、下痢、咳、くしゃみ、のどの痛み、寒気
一般的な風邪と症状が似ているため、区別がつかないことがありますが、インフルエンザと風邪の決定的な違いは、症状の進行スピードが異なるという点です。咳やくしゃみ、鼻水鼻づまりなどの症状が出て、ゆっくり進行するのが風邪の特徴です。一方、インフルエンザは、急に高熱が出て、関節の痛みや身体がだるくなるなど、急激に症状が出始めます。吐き気や食欲不振、酷い場合は震えが止まらなくなったりするなど、全身に症状がでることで知られています。
気になる症状が出た場合には早めの受診をおすすめします。
インフルエンザ予防に役立つ乳酸菌の選び方
インフルエンザ予防に繋がる乳酸菌として知られているのが、ラクトバチルス・アシドフィルスL-92株、クレモリス菌FC株、ラブレ菌、1073-R-1乳酸菌、FK-23乳酸菌です。
これらの乳酸菌には、免疫機能を向上させる効果があるため、ウイルスや細菌に強い身体になると考えられています。
実際に、山形県在住の70歳~80歳までの健康なお年寄り57名を対象に行った調査では、牛乳を摂取したグループに比べて、乳酸菌が豊富なヨーグルトを摂取したグループのほうが約60%もインフルエンザのリスクが低下したことがわかりました。
1日1回90gのヨーグルトを摂取するだけでインフルエンザ予防に繋がるとは乳酸菌の力が大きく影響していることがわかりますね。
インフルエンザが流行する冬の時期だけでなく、一年を通して上記で紹介した乳酸菌を摂取することをオススメします。そして、身体の免疫力を高め、インフルエンザ予防に役立てましょう。
インフルエンザ予防の効果が期待できる乳酸菌の種類
R-1(OLL1073R-1株) |
R-1乳酸菌には、ウイルス感染細胞を攻撃するNK細胞を活性化する働きがあることが分かっています。 NK細胞が活性化されると免疫力がアップし、風邪にかかりにくい体がつくられます。 マウスを使った実験では、R-1乳酸菌にインフルエンザを予防する効果があることも分かりました。 インフルエンザウイルスに感染させる前に、マウスにR-1乳酸菌を用いたヨーグルトを与え、水を与えたマウスと比較する試験が行われました。 結果、R-1乳酸菌を用いたヨーグルトを摂取したマウスは、インフルエンザウイルス感染後の生存率が向上することが確認されました。 自然免疫が活性化されることで、インフルエンザ感染を予防する効果を期待できます。 |
明治ヨーグルトR-1 |
明治ヨーグルトR-1 ドリンクタイプ |
ラブレ菌(ラクトバチルス・ブレビス・サブスピーシス・コアギュランス) |
ラブレ菌は京都の漬物から発見された植物由来の乳酸菌です。 植物乳酸菌は、日本の伝統的な食品である味噌や漬物などの発酵食品に利用されてきたので、日本人の腸と相性が良いのが特徴です。 乳酸菌は動物乳酸菌と植物乳酸菌に分けられます。 動物乳酸菌は栄養価の高い環境で育ったので、栄養バランスの良い所で働く特徴があります。 一方、植物乳酸菌は塩分や酸分が多い過酷な環境下で生存してきたので、胃酸や消化液にも強く、栄養バランスが悪い環境でも生き抜く力があります。 生きたまま腸に届き、高い生命力によって腸に長くとどまり有益な働きをします。 免疫力を向上させ健康を促進し、風邪やインフルエンザを予防する効果が期待できます。 |
植物性乳酸菌ラブレ |
植物性乳酸菌ラブレ プレーン |
ラクトバチルス・カゼイ・シロタ株 |
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胃液や胆汁などの消化液に負けることなく生きたまま腸に届きます。 腸内の悪玉菌の増殖を抑えて善玉菌を増やし、腸内環境を良好に整えます。 乳酸菌シロタ株には腸内環境を改善する作用だけでなく、風邪やインフルエンザなどの上気道感染症に対する効果も注目されています。 研究結果によると、乳酸菌シロタ株には上気道感染症の発症回数を約半分に減少させる効果があることが示されました。 2つのグループに対し、一方に乳酸菌シロタ株を用いた飲料を、もう一方には乳酸菌シロタ株を用いない飲料を12週間にわたり飲用してもらいました。 両グループを比較したところ、乳酸菌シロタ株を用いた飲料を飲むと、風邪やインフルエンザにかかる回数が明らかに低下しました。 |
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ヤクルト400 |
ジョア プレーン |
ソフール プレーン |
L-92乳酸菌 |
ヒトの免疫機能に働きかけ、アレルギー症状の改善や感染予防などさまざまな有益な働きをすることが分かっています。 乳酸菌は免疫細胞が集まるパイエル板に吸収されると、免疫が正常に機能するよう免疫細胞を刺激します。 マウスを用いた実験では、インフルエンザウイルスの増殖を抑える働きについても明らかになりました。 事前にL-92乳酸菌を与えたマウスと生理食塩水を与えたマウスに、それぞれインフルエンザウイルスを投与し影響を調べる実験が行われました。 L-92を摂取していたマウスはインフルエンザの症状が抑えられ、肺のウイルス数も減少傾向にあることが示されました。 免疫機能調整作用があり、健康に役立つ重要な働きをする乳酸菌です。 |
アレルケア |
カルピス 守る働く乳酸菌 |
プラズマ乳酸菌 |
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一般的な乳酸菌はNK細胞など一部の免疫細胞しか活性できませんが、プラズマ乳酸菌は免疫細胞の司令塔に働きかけることで、免疫細胞全体を活性化できます。 ウイルス感染防御が高まり、風邪やインフルエンザの症状や発症リスクを低減させる効果が期待できます。 健常な男女を対象とし、プラズマ乳酸菌を用いたヨーグルト飲料と、プラズマ乳酸菌を含まない飲料を4週間摂取する実験が行われました。 プラズマ乳酸菌を用いた飲料を摂取したグループでは、風邪やインフルエンザの累積罹患者数が少ないことが示されました。 熱っぽさや咳、のどの痛みといった、風邪やインフルエンザの自覚症状も軽減することが実験により明らかになりました。 |
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小岩井 プラズマ乳酸菌ヨーグルト KW乳酸菌プラス |
キリン まもるチカラのサプリ すっきりヨーグルトテイスト |
iMUSE(イミューズ) |
ラクトバチルス・ガセリ菌SP株(SBT2055株) |
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ヒト由来の乳酸菌でもともと人間の腸内にすんでいます。 日本人の腸内から多く発見されていることからも、日本人の腸と相性が良い乳酸菌といえます。 胃酸に負けることなく生きたまま腸に届く特徴があるほか、糞便内菌数を調べる試験では、ほかの乳酸菌と比べて腸内に長く留まる特徴があることも確認されました。 腸内環境をしっかり整えるので、免疫力向上などの効果が期待でき、風邪やインフルエンザにかかりにくい体がつくられます。 ガセリ菌SP株は内臓脂肪を減らす効果も注目されています。 ガセリ菌SP株を含んだヨーグルトを用いた実験では、12週間摂取することで内臓脂肪が平均5.2%減少したという結果が報告されています。 |
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恵 megumi ガセリ菌SP株ヨーグルト |
恵 megumi ガセリ菌SP株ヨーグルト ドリンクタイプ |
フェカリス菌EC-12株 |
EC-12株はヒト腸管から分離したエンテロコッカス・フェカリスを加熱殺菌処理した乳酸菌素材です。 高密度濃縮することで菌体が高密度に集菌しているので、少量でたくさんの菌数を摂取できる特徴があります。 実験ではインフルエンザ感染に対して治癒促進効果があることが示されました。 マウスにEC-12株を投与しインフルエンザウイルスに感染させたところ、体重減少などのウイルス感染によるダメージが低減したことが分かりました。 EC-12株には、症状を軽減させ治癒を促進する効果があることが分かります。 生菌は胃酸に弱く多くは死んでしまいますが、EC-12株は死菌であるため胃酸による影響を受けることなく安定した働きをします。 |
久光製薬 乳酸菌 EC-12 |
乳酸菌革命 |
花菜の選べる乳酸菌 |
スマートガネデン乳酸菌 |
生命の乳酸菌 |
シールド乳酸菌 M-1(モラック乳酸菌) |
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盾という意味があるシールド乳酸菌は、名前の通り外部の敵から体を守る働きをします。 病原菌やウイルスから体を守るには免疫というシステムが欠かせませんが、シールド乳酸菌M-1は免疫力を高めて病気にかかりにくい体をつくります。 マウスを用いた実験では、事前にシールド乳酸菌を与えたマウスをインフルエンザウイルスに感染させたところ、インフルエンザ感染の症状が軽減されることが分かりました。 人間の免疫力はストレスや加齢などの要因で低下することがあります。 免疫力が低下するとそれだけ病気にかかりやすくなりますが、シールド乳酸菌を摂取することで免疫力が高まるので、有害な病原菌やウイルスから体を守ることができます。 |
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カラダ強くするヨーグルト |
森永製菓 たべるマスク |
シールド乳酸菌 M-1 みそ汁 |